先週末、久しぶりに美味しい食事とアルコールを楽しむひとときがありました。
ただお腹を満たすだけではなく、心が喜ぶ時間。
胸の奥が温かくなり、満たされていくような感覚。
それは、単なる「会話」ではなく、「対話」。
言葉が温度を持ち、真剣さもあるのに重くなく、軽やかで、心に余白が生まれる。
私は、”対話=生きている実感”と捉えているのだなぁ、と気づきました。
この喜びと豊かさを教えてくれた大切な人たちに、心の底から「ありがとう」を贈ります。
胸に響いたある言葉
「私にとって最高の勝利は、ありのままで生きられるようになったこと、自分と他人の欠点を受け入れられるようになったことです」
〜オードリー・ヘップバーン
数日前、この名言が目に入りました。
読みながら、まるで「今の私の目指すところ(課題)を知っていたの?」と思いました。
すぐにノートに書き写し、iPhoneのメモにもピン留め。
すると翌日、驚くことに尊敬する方が発信する、音声配信でも同じこの言葉が。
”目に映るすべてのことはメッセージ” とユーミンは歌っていましたが、まさにその通りで。
この名言が短期間に2度も現れるのは、私が私に送ってきた強いメッセージなんだと感じました。
オードリー・ヘップバーンのコンプレックスと”唯一無二”の輝き
皆さんは、自分のコンプレックスや、自分と周りの人の欠点をどのくらい受け入れられていますか?
多くの方は「なかなか難しいな」と感じるのではないでしょうか。
もしくは「そんなこと考えたことない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、あのオードリーヘップバーンも、強い容姿のコンプレックスを抱えていたそうです。
痩せすぎ、大きすぎる足と身長、個性的な鼻….。
「あんなに愛らしく、エレガントで、笑顔が最高に素敵なのに?」
驚かずにはいられませんよね。
しかし彼女は、その葛藤に恐れずに向き合い、コンプレックスを最大限に活かして自分の個性が光る役柄を演じ続けたそうです。
その結果…”永遠の妖精”と呼ばれ、世の女性から憧れられる、唯一無二の存在へとなっていったのですね。
人は誰しも、大なり小なりコンプレックスを持っているもの。
これに向き合うのは簡単ではありません。
向き合わないでいると、自分自身も人間関係も色々と拗れてくるんです、実は。
しかし、コンプレックスは勇気を出して向き合うことで、必ず自分だけの光を放つ輝きとなります。
私はそう強く信じています。
自分を受け入れる最初の一歩
その第一歩は、今の自分をただ受け入れること。
「認めなきゃ」「受け入れなきゃ」という、「〜しなくちゃ」を発動させて、無理に納得させるようなことはしなくてもいいんです。
「そうなんだね〜、私はここが気になっているんだね」
「その部分を人と比べて劣っていると思っているんだね」
と、優しく受け止めてあげるだけでいいんです。
外側の世界に自分を合わせていると、誰かの言葉にすぐに「反応」してしまい、攻撃的になったり、逆に自分の内側にこもったりすることがあります。
でもそれは、自分を守るための(これ以上傷つかないための)自然な反応。責めなくてもいい。
だからこそ、自分自身の中にある、「寂しさや不安、やりきれなさ、劣等感、葛藤」それらをひとつずつ見つけて、真っ直ぐに見てあげる。
「そうだったんだね。」「がんばったね。」と、ただただ…やさしく認めてあげる。
それが自分を優しく受け止めてあげる、ということ。
その繰り返しで、心は少しずつほどけていきます。
自己肯定感が育つプロセス
今の自分の気持や状態を「事実」として認められるようになると、不思議と少しずつ「私は私でいいのかもしれない」と思える瞬間が増えてくる。
これが、自己肯定感が生まれるプロセスとも言えます。
そうしていくうちに、やがて、外側の評価に振り回されるのではなく、自分の内側にある”中心”に戻れるようになる。
言い換えれば「自分を信じられる」ようになるということ。
心の中心を見つけると、揺れることや迷うことがあってもそこに戻ることができる。
そして、唯一無二の私として、自信を持って様々な選択ができるようになります。
仲間という存在〜一人で頑張らなくていい
そうすると、不思議なことに、必ず支えてくれる仲間が現れます。
自分の内側から放たれる「私が私を幸せにする光」をキャッチしてくれる人が現れ、「一緒に歩こう」とそっと並んでくれる。
一人や二人ではなく、複数人の仲間が。
自分を幸せにするのは、他の誰でもなく自分。
でも、それは決して孤独な作業ではありません。
「私をちゃんと温かい目で見てくれる人がいる」と思うだけで、心は驚くほど強くなれます。
最高の勝利に向かう旅
長い間、心の奥に抱えてきた寂しさや不安に向き合うことは、決して容易ではありません。
けれど、その一つひとつを丁寧に、そして諦めずに受け止めることで、
”私にとっての最高の勝利”に少しずつ近づいていける。
それは、人と比べず、唯一無二の自分を表現できる力が湧いてくるということ。
周りの人の欠点も「それもまたあなたの一面。それでいい。」と思えること。
そして存在感を内側から外側へ放つ、ということ。
意図せずともそれは放たれていく…。
私もその過程にいます。
簡単ではない、というのが本音。
だからこそ、一つひとつクリアするたびに自分への信頼が積み重ねられていくんですね。
最後に…
自分を責めてしまう時に、心が折れそうな時に、私自身にこう言ってあげるんです。
「みんな違ってみんないい」
「私も自由、みんなも自由」
「私は大丈夫、うまくいっている」
最後までご覧くださって、ありがとうございます。
今日も、自分を幸せにする小さな一歩を。
エセンティア 設楽明子