「美しさ」の基準は、時代とともに変わる
今回はある動画で、美容外科の先生が伝えていた「美人」の共通点という話をもとに、今の時代に合った”美しさ”について綴ってみたいと思います。
「美人」と聞くと、目鼻立ちのはっきりした人、モデルのようなスタイル、そんなイメージが浮かぶかもしれません。
でも実は、今求められている美しさは「特別」なものではなく、「整っていること」や「違和感のなさ」がカギなのだとか。
1.大きな欠点がない「顔立ち」
令和の美の基準では、「ここが際立って美しい!」「派手で目を引く顔立ち」というより、「どこも悪目立ちしないこと」と「全体がある程度整っていること」がポイントなのだそう。
最近のトレンドワードとして「忘れ鼻」という言葉をご存知でしょうか?
これは、その人の鼻を後で思い返したときに「印象に残らないほど自然な鼻」で理想的な鼻のこと。
実は、鼻だけでなくほかの顔のパーツも同じ。
とても目が大きい・小さいなど「どこかだけが飛び出て目立つ」と人は綺麗だなと思わなくなるのだそう。
それから、もう一つ「平均顔」について。これ..何だかぱっとしない地味なイメージありませんか?笑
この意味はそうではなく。
顔のパーツを平均的に均(なら)すと、欠点そして良いところも均されるので、「すごく美人」「すごくイケメン」にはならないけれど、「なかなか良いよね」という顔の印象になるのだとか。
ということで、「どこかだけが飛び抜けて目立つ」よりも、「調和の取れた印象」が今の時代の美しさ、ということなんですね。
2.ある程度の「バランス・比率」が取れている
例えば整形で、「黄金比」を完璧に整えたからといって、美人・イケメンになるか、といったら残念ながらそうではなく….。
大切なのは、大きく外さずに、お顔の持ち味を活かして自然なバランスを整えること。
これは、メイクやファッションにも通じる考え方ですね。
”やりすぎない・主張しすぎない” ”違和感の無さ”こそが、美しさを引き立てる鍵なのかもしれません。
3.お肌の綺麗さは、美しさの大前提
これはもう絶対に外せないポイント、と仰っていました。
私もそう思います。
お肌の美しさは、顔立ち以上にその人の印象を大きく左右します。
たとえパーツが少々整っていなくても、お肌がきれいなだけで「清潔感」や「健康的な美しさ」がぐっと際立ち、「素敵だな」と感じさせる力があるんです。
例えば、若い頃はとても美しかったけれど、年齢を重ねてお肌のケアを怠っていると、「あれ?どうしたのだろう」と印象が変わってしまうことも。
お肌は”美”の土台、ですね。
特に、50代以上の方にとってお肌の綺麗さは、美しさだけでなく若々しさにも直結する大切なこと。
お肌に意識を持ち、丁寧なスキンケアを心がけたいものです。
年代別・美しさへのアプローチ
では、実際に年代ごとにどのように「美しさ」と向き合えば良いのでしょうか?
エセンティアでお伝えしている心とカラダのケアの視点から、年代別にアプローチをお伝えしますね。
【20代】そのままで大丈夫!でもお肌だけは大切に
20代はホルモンバランスが安定していて、特に20代後半から30歳にかけては「女性ホルモンの黄金期」。
ちょっとした欠点、と思っているところも若さがカバーしてくれる時期。
無理に変えようとするよりも、今ある美しさを活かすことが大切です。
とはいえ、今ある美しさや若さがその時は分からないのですよね。笑
1つだけ意識してほしいのが「お肌のケア」。
紫外線、生活習慣、スキンケア…..これらが将来の”美しさ”の差を生みます。
【30代】品と洗練、”がんばりすぎない”美しさへ
30代になると、若さだけでは補えなくなり、「雰囲気や」「所作」からの大人女性としての美しさが求められ始めます。
いつまでも20代のままを目指すのではなく、”自分らしい美しさ”を確立し始める時期。
30代は女性としてもライフイベントが忙しくなる頃。
そして、体力・気力も十分にあり、自分を取り巻く社会というものの良い面そうではない面も知り、大変さと楽しさが目まぐるしくやってくる。
頑張りすぎず、でも”自分を尊重する”美しさを育むことがその後の人生に大きくプラスになるでしょう。
【40代以降】骨・お肌・女性ホルモンへのアプローチが鍵
ここで、ぜひここに該当する皆さんに知っておいてほしいのが「骨の変化」。
40代以降、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少していきます。
女性ホルモンにはお肌のハリや弾力、骨を守る働きがあり、それが少なくなることで、
・顔の骨が痩せてゴツゴツして見える(簡単に言うと、顔の土台が減ってくる)
・靭帯や筋肉がゆるみ、たるみが目立ってくる
・お肌のハリやツヤがどんどん失われていく
といった変化が起こります。
これは年齢に逆らうのではなく、女性としての自分の身体の知識を身につけ、受け入れながら整えていくことで対応できます。
骨も、お肌も、心も、”女性である自分”を諦めず、丁寧に扱うことで、年齢を重ねても美しさをキープすることが可能なのです。
美しさは”特別なもの”じゃない
今回、美容外科の先生のお話を聞いて思ったのは、美人というのは特別な顔立ちを持っている人だけではない、ということ。
そして、今の時代の美しさの定義は「自分次第」でどうにでもなるということ。
特別なパーツや派手で華やかな顔立ちでなくとも、「大きく外していない」「黄金比が全てではない」「お肌がきれい」など、日々の積み重ねや意識で手に入れられる美しさが、今の時代の美人像。
そして何より、年齢を重ねた女性こそ、カラダの変化やホルモンの知識を持つことが、これからの自分を美しく生きる力になると私は思います。
私自身も50年以上生きてきて感じることですが、美しさは、生まれつきだけで決まるものではなく「自分を整える意識」や「日々の積み重ね」「自分と周りへの優しさ」そして…それらを含む、その人の「在り方」が創り出していくもの。
そんな風に思います。
最後に・・年齢を味方に、美しさを育てていく
美しさにゴールはありません。
10代・20代の弾けるような美しさも、30代の洗練も、40代・50代以降の余裕と品格も、それぞれが人生のステージで光る美です。
だからこそ、自分の年齢を無視して若い人と同じ土俵で競うのではなく、「今の自分が一番素敵」と言えるように、諦めずに私自身と向き合うこと。
それが、これからの美しさの土台になっていくのではないでしょうか。
本日も最後までお読みくださってありがとうございます。
このあともどうぞ素敵な時間をお過ごしくださいね。
心からの感謝と愛を込めて・・
エセンティア 設楽明子