先週末の土曜日、8月9日は語呂合わせで「ハグの日」。
そして翌日の日曜日、8月10日は「ハートの日」。
ハグの日&ハートの日。
連日続くこの響き、何だか素敵だと思いませんか?
その「ハグの日」の夜、オンラインで開催された「ハグの日2025オンラインお話し会」に参加しました。
今回はそこで感じたこと、そして気づきを綴りたいと思います。
日本ハグ協会とのご縁
主催は、日本ハグ協会。
会長を務めるのは、実は長女の旦那さんのお母さま。
本業は、企業向けの人財育成や研修、講演などを行う会社の代表を務める方。
自分にも周りにも誠実で一所懸命で、いつも愛に溢れている女性です。
私はこの方が大好きで、ライフワークとして本気で取り組んでいる「ハグの活動」に触れたくて参加をしたのです。
少し余談ですが……
5月に行われた長女夫婦の結婚式では、二人の希望のひとつが「ハグいっぱいの式に!」でした。
新郎母を尊敬し、その活動を応援する新郎新婦の気持ちが自分のことのように嬉しかった。
私にとっては、長女とのハグも嬉しかったのですが、新郎と新婦父のハグは、思い出すだけでも今も胸が熱くなります。
ハグは”抱きしめる”だけじゃない
お話し会で学んだことは、とてもシンプルで深いものでした。
・一番近くの大切な人を抱きしめよう
・一番大切な人を大切にしよう
そして、協会の造語である「ハグニケーション」とは、人を励まし、勇気づけるために、愛情や親愛の気持ちを言葉・表情・行動で現す外発的な関わりのことだそうです。
参加するまでは、私はハグ=抱きしめることだと思っていました。
実際、以前都内に住んでいた娘たちが帰省して再び帰るとき、駅で必ずハグをして見送っていました。
しかし実はハグは、こんな形もあるんです。
・言葉のハグ:ありがとう、ごめんね 等
・心のハグ:笑顔、応援 等
・スキンシップのハグ:頭をポンポン(これ、女性は好きですよね。あ、私だけ?笑)、握手、ハイタッチ 等
いきなり抱きしめるのは私たち日本人には少しハードルが高いかもしれません。
でも「ありがとう」のひと言や、笑顔なら直ぐにできそうですよね。
ハグがくれる安心と信頼
ハグには科学的な根拠もあります。
抱きしめることで「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌され、絆が深まり、安心感が生まれるのです。
そういえば、娘たちを見送るときのハグでは、そのあたたかな体温と確かな感触に包まれて、なんとも言えない優しい気持ちになったことを覚えています。
あの瞬間、きっと私の中でオキシトシンが溢れていたのでしょう。
私にとって娘へのハグは、
「悪いものから守るバリアを張る」というおまじないのような意味や、「あなたはどんなときでも大丈夫」という応援と信頼のメッセージでもありました。
人は一人では幸せにはなれない
最近聴いた、ある方の言葉が心に残っています。
「これからの人生は、まわりの人と仲良く楽しく過ごしていきたい」
実際にはもっとたくさんの言葉だったのですが、ひと言で表すとこのフレーズだったんです。
私は講座で、女性の美や心とカラダのこと、そして幸せのことについてお話させていただいています。
ですから日常的に「幸せとは何か」「女性の人生」などを考えるのですが、結局のところ、人は人との「温かいつながり」によって幸せを感じるのだと思います。
その温かさは、言葉かもしれないし、笑顔かもしれないし、背中をそっとトントンとしてくれる手かもしれない。
ギュッと抱きしめてくれた時に感じるぬくもりかもしれない。
そう考えると、その温かさの先には必ず「誰か」が存在しているのです。
だから・・人は一人では生きられない。
そして、一人では幸せになれない。
今の私の心には
「つながり・笑顔・優しさ・信頼・赦し」
そんな言葉が浮かんできます。
「育くむ」の中にあるハグ
今回のお話し会で改めて気づいたこと。
それは、私が大切にしたい価値観のベースに、ハグがあるということ。
大切にしてきた「つながり」や「幸せ」の考え方と不思議なくらい重なっていました。
そして、
私は「育くむ・はぐくむ」という言葉が好きなのですが、その言葉の中に”ハグ”があるのも偶然ではない気がします。
ハグのチカラってすごい。
これからの人生、私は周りの方と温かく楽しい関係性を「ハグくみ・育み」ながら、積極的にハグを取り入れて生きたいと思います。
最後に少しだけ触れさせてください
8月9日は「ハグの日」であると同時に、長崎に原爆が投下された日でもあります。
8月は原爆の日、終戦の日と続き、私たち日本人にとって静かに心を寄せる大切な月です。
その日、どれほど多くの尊い命が失われたのか……。
胸に刻み、忘れずにいたいと思います。
もし今日お伝えしてきた”ハグ”のような温かさが、世界中に少しずつ広がっていったなら。
その優しい光は一人ひとりのもとでは小さくても、やがて未来を照らし、80年前の悲しみを繰り返さない力になると、私は信じています。
今日も最後までお読みくださってありがとうございます。
今週も、どうぞ軽やかに、あなたらしく。
エセンティア 設楽明子