「暑いですね〜」が口ぐせになってしまうほど厳しい暑さが続いていますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
本日、8月4日は次女の誕生日。
思い返すと、あの日も今日と同じように、真夏の陽射しが照りつける中での出産でした。
週末は久しぶりにアルバムを開いて、新生児だった頃の娘の写真を眺めて…..。
写真の中の小さな手や寝顔に、今も変わらない”かけがえのなさ”を感じながら、幸せだなぁと思う、そんな時間を過ごしました。
さて、今回は「自分にとって大切な人間関係」を長く続けるために大切にしていること、について書いてみようと思います。
人間関係に欠かせないのは「尊敬の気持ち」
人間関係を築いていくうえで、私が一番大切にしているのは「相手への尊敬・敬意」です。
それは、肩書き・学歴などとは少し違います。
その人にしかない魅力、光のような才能、日々の姿勢….
それは小さなことであっても、私にとって「素敵だな」と思える何かがあると、自然と敬意が生まれます。
尊敬しているからこそ学びや刺激をもらえる。
多少の誤解や行き違いがあったとしても、その人を敬う気持ちがあるからこそ、関係は続いていく。
尊敬と敬意は、心の深い部分で私たちをつなげてくれる”芯”のようなものだと感じています。
「近づきすぎない勇気」も、関係性を育てる
大切な人にほど、つい距離を詰めたくなるものです。
これは、なにも恋人同士だけでなく、親子や友人同士でも「もっと近づきたい」「全部を知りたい」と思ってしまうこと、ありますよね。
しかしその気持が強くなると、知らず知らずのうちに「コントロール」になってしまうことがあります。
相手の行動や選択に口を出したり、自分の期待通りに動いてもらいたくなったり….。
私たちは、どんなに近しい関係であっても「別々の人生」を生きる、一人の人間同士です。
だからこそ、適切な距離感を持つことは、相手への信頼とリスペクトの表れなのだと思います。
私は若い頃からこの傾向が強い人間だったのですが、ようやく距離感の大切さが分かってきたように思います。
とはいえ、性質として持っているので、それがうっかり顔を出すこと….まだまだ多いです。
コントロールではなく、信じること
相手が何かを選ぶとき、「それ、止めたほうがいいよ」と言いたくなること、ありませんか。
でも・・その選択の責任を持つのはあくまで相手。
私たちは、「話を聴くこと」「寄り添うこと」で支えるしかないのだと思います。
大切なのは、相手を信じること。
信じてもらっていると感じると、人はその人を裏切りたくなくなるし、それが安心感となり「前を向くチカラ」になる。信じることは、相手への最大のギフトかもしれませんね。
自分の気持は、ちゃんと伝える
信じて見守ると言っても、自分の想いや価値観を抑える必要はありません。大切なのは「我慢」ではなく「対話」なのだと思うのです。
日本人は「嫌われたくない」という気持ちから、つい黙ってしまうことが多いのですが、それでは、どちらか一方に負荷がかかってしまい、関係が長く続かないことも。
お互いの違いを丁寧に言葉にし、すり合わせていく努力こそが信頼関係を深めるプロセスなのだと思います。
相手を気にしすぎるときは、自分を生きていないサイン
相手の言動が気になってしかたがない時。
それはもしかしたら「自分の人生をちゃんと生きていない」サインかもしれません。
自分が今やるべきこと、自分の好きなこと、夢中になれること、心地よい時間に集中できていると、自然と他人への執着は減ります。
そして、不思議と相手の人生も尊重できるようになるのではないでしょうか。
どんなに親しい関係でも、自分が生んだ子どもであっても、「ひとつになる」ことはできません。
だからこそ、まずは自分の人生を大切にし、集中することが、良い関係性を築く一歩なのかもしれませんね。
最後に・・感謝は関係性を育む”光”となるもの
そして、最後にもう一つ。
それは「感謝の気持ち」を忘れないこと。
……..と、分かっていたつもりだったんです。感謝は大事、っていつも自分の口から発していますから。
でもね、つい最近、「感謝の気持をいつも持つことだよ」と言われたときに、反射的に「分かってる!」ってちょっとした反抗心とともに思ったんです。
そう、その反抗心という反応こそが「分かってるつもり」だったというか、ちょっと「最近忘れていた」ってことの表れですよね。
「ホントにもう、まだまだだわー」と恥ずかしくなりましたが、それでも、こんなふうに気づきを与えてくれる人がいること、これもまた「ありがたいこと」ですよね。
感謝は、伝えること・感じることで自分も豊かになれる不思議なもの。
だからこそ、大切な人との関係には、感謝を忘れずにいたいと思います。
関係性は「育むもの」
大切にしたい人とはつまり、大きく捉えれば「運命の人」であり、お互いの日々や人生をともに育て合う同志。
この人たちとは、楽なことばかりではなく、むしろ葛藤や痛みを感じることが多いかもしれない。
大きな気づきも与えてくれる。
そしてそれらを通して、「私」を思い出す鏡のような存在ともいえます。
尊敬と敬意。
適切な距離感と信頼。
素直な対話、そして感謝。
どれも正直、簡単なことではないけれど、大切な関係を「長く、心地よく続けていく」ためには、どれも欠かさない要素だと思っています。
人間関係は「築くもの」であり「育むもの」。
大切にしたいと感じる人間関係こそ、ゆっくり、丁寧に、育んでいけたら素敵ですよね。
今日も最後までお読みくださってありがとうございます。
今週も、どうぞ軽やかに、あなたらしく。
エセンティア 設楽明子