「どんな自分もOKだとしたら…人生はどれほど軽やかになるでしょう。」
先週末は、所属している経営者コミュニティの懇親会や定例会で、たくさんの方々とご一緒する機会がありました。
人と話すことで、知らなかった知識やその方の意外な一面に触れられるのは本当に楽しい時間。
やはり、人との出会いは学びの宝庫ですね。
自己肯定感って何?
ありのままの自分を受け入れていますか?
短所や弱みのある自分もOKだと思えますか?
いきなりの質問ですが、笑
これは自己肯定感のお話。
先週末に参加したセミナーのテーマが「リーダーにこそ必要な自己肯定感」だったんです。
自己肯定感とはーー
・ありのままの自分を受け入れ、その自分を大切に思える感覚
・長所も短所も含めて「自分には価値がある」と思える感覚
私自身も「分かっているつもり」でいたのですが、セミナーを通じて「あぁ、なるほど!」と思うことがたくさんありました。
日本人の自己肯定感が低い理由
講師の佐藤昌子さんによると、日本人は自己肯定感が低い傾向にあるそうです。理由は主に4つ。
1.歴史・文化的背景(村文化、同調圧力、謙遜の文化)
2.教育的背景(周りと比べての評価となるため、皆と同じでないと不安になりやすい)
3.親子関係(過干渉により、社会に出た時に自分で決められなくなる傾向)
4.遺伝子(アジア人特有の「セロトニントランスポーター遺伝子」の影響)
どれも「そうねー、あるなぁ」と頷けるものばかり。
特に4番目の遺伝子の話は印象的でした。
遺伝子と自己肯定感の関係
人間は脳内で「セロトニン(幸せホルモン)」を分泌して幸せを感じると、心身が安定し前向きになります。
一度分泌されたこのセロトニンを、リサイクルしてもう一度活用してくれるのが「セロトニントランスポーター遺伝子」。
S型とL型の2種類あるんだそう。(厳密には、SとL組み合わせると3種類)
・S型:トランスポーター遺伝子が少なく、ゆえにセロトニンが少ないので、不安を感じやすい(日本人の大多数がここ)、チャレンジ苦手
・L型:トランスポーター遺伝子が多く、前向きで楽観的(欧米人に多い)、チャレンジャー
「私ももれなくS型よね〜」と思いつつ….笑
「あれ?遺伝子は変えられなくても、もしかしたら後天的に、考え方や行動は自分次第で変えられるんじゃないか?」と思ったんです(自分のことS型と思ったけれど、けっこう前向き。笑)
で…好奇心が発動しまして、調べてみたらー、
やっぱりそうでした!!
年齢や環境、役割などその時々の求められる状況に合わせて、必要とされる性格を身につけることができるそう。
要するに、S型が多いわれわれ日本人ですが、その遺伝子は変えられなくとも考え方や行動は変えられる、ということ。
ちなみに、マインドフルネス瞑想や呼吸法は、これにかなり貢献するそう。
毎日の習慣にしている私としては、とても嬉しい発見でした。
とはいえ、S型が悪いわけではなく、そのメリットも十分にあるんですけどね。
後天的に育てられる「心のちから」
自己肯定感は木で言えば「根っこ」。
生きる力そのものであり、人生を支える土台です、講師の方はそう仰っていました。
本来自己肯定感は、幼少期に親や教育者によって育まれるものだそうですが、大人になってからでも自分への愛情を注ぐことで高めることができるとのこと。
セルフラブ、ですね。
セルフラブーーつまり自分に優しく愛を注ぐこと。
大きな幸せばかりを追いかけるのではなく、日常の小さな幸せを見つけていくこと。
その積み重ねが、自己肯定感を育て、さらには自己効力感やレジリエンス(逆境力、回復力)を養っていくー。
私もOK、あなたもOK
理想は「I’m OK、You’re OK」
自分を認め、相手も認めること。
「私はダメだけど、あなたはOK」ではなく、
「私もOK、あなたもOK」。
何だか自由な優しさを感じます。
大人の女性のしなやかさは、きっとこんなところに表れるのだと思います。
学びを通じて感じたこと
今回のセミナーは、私にとって絶妙なタイミングでギフトのような感覚でした。
仲間の皆さんのシェアも本当に深くて、「学びは一人でするのも良いけれど、みんなでするとより気づきが広がり楽しいものになる」と改めて感じた時間。
そして何よりーー
「もっと自分に愛を注いであげよう♡」
そう思えたことが、私にとって一番の学びだった気がします。
小さな幸せを一つひとつ大切にしながら、自己肯定感を育てていけたらいいですね。
きっとその先に、「私もOK、あなたもOK」と心から思える軽やかな世界が広がっていくのだと思います。
最後に質問を…
「ありのままの自分を認めたとき、あなたの行動や選択はどう変わるでしょうか?」
答えはすぐに出なくても大丈夫。
考えるその過程こそが、自己肯定感を育てる第一歩なのかもしれません。
今回も、上質な時間と学びに感謝です。
今日も最後までお読みくださってありがとうございます。
今週も、どうぞ軽やかに、あなたらしく。
エセンティア 設楽明子