伝えることは、相手を想像すること

言葉は、正しさよりも思いやり

先日、人間関係の中で、久しぶりに心が揺れる出来事がありました。

その出来事を通して、「言葉」について改めて考えさせられたので、今日はそのことについてお届けしてみようと思います。

正直であることは大切。でも….

私は、自分に正直であることはとても大切だと思っています。

思っていることを偽らず、自分の気持ちに嘘はつかないこと。
それは自分らしく生きるためにも必要なことです。

でも一方で、
「正直に何を言ってもいい」ということではないんじゃないか、とも思うんです。

最近思うんです。
人の深みや優しさの一つに、その人の人生の中で、
相手を慮り「あえて言葉にしなかった」数、というものがあるのかもしれない、と。(我慢ベースではないことが前提ですが)

 

言葉にはチカラがあります。

だからこそ、会話の中では相手への配慮や尊重、つまり「相手を思いやる気持ち」が何より大切なのではないでしょうか。

「本当のこと」と「伝えること」は違う

「本当のことだから言った」
「愛があれば伝わる」

そんな言葉を耳にすることがあります。
たしかにその人には悪気はないのかもしれません。

でも…
本当のことであれば何を言ってもいいのだろうか。
そして…
「愛があるから伝えた」という言葉も、とても難しいものなのではないか、と思うんです。

愛とは、なんだろう

愛という言葉は、とても美しい反面、とても抽象的です。
人によって、定義や受け取り方も違えば、正解もありません。
私は、愛とは「相手を理解しようとする姿勢」が、その一つにあると思います。

相手は今どんな状態なのか
どんな背景があるのか
今、この言葉を受け止められるタイミングなのか
自分と相手にはこれを伝えるだけの関係性が出来上がっているのか

それらを想像しながら、どこまで伝えるのか。
どう伝えるのか。

「私はこう思う」でけではなく
「相手はどう思うかな、どう感じるかな」

この両方の視点が大事ですよね。

その視点があるから、相手が自分で考えられる余白を残すことができると思います。
そんな伝え方こそ、思いやりであり、愛につながるのではないでしょうか。

私ははっきり言うタイプだから

時々、
「私はサバサバしているから」
「思ったことはきちんと伝えるタイプだから」

そんな言葉も聞くことがあります。
もちろんそれが悪いわけではありません。(正直、それを自分で言うタイプの人は苦手ですが…)

でも、その言葉が、
相手への配慮をしなくてもいい理由になってしまうとしたら、少し違うような気がします。

率直さと、思いやり。

この2つは両立できるものだと私は思っています。

言葉には、未来をつくるチカラがある

言葉を発するとき、

そのひと言は相手を元気にするだろうか。
勇気を与えるだろうか。
それとも、心を閉ざさせてしまうだろうか。
未来につながる言葉なのか。

そんなことを、一度立ち止まって考えられたらいいですよね。

私自身も、何度も失敗してきました

もちろん、ここまで書いてきたことは、他人事ではなく自分にも向けている言葉です。

私自身も、これまで言葉で失敗してきたことは数え切れないほどあります。
「もっと違う伝え方があったな」
そう反省したことも、一度や二度ではありません。

だから今でも言葉を発する時に迷うことがあります。

それでも、どんなに気をつけていても、知らずしらずのうちに誰かを傷つけてしまうこともあるでしょう。
だからこそ、「絶対に大丈夫」と思わないことも大切なのだと感じています。

想像力という贈りもの

私たち人間には、
言葉という素晴らしいチカラがあります。
そしてもう一つ。
相手を思いやる「想像力」というチカラも与えられています。

だからこそ
言葉を発する前に、ほんの少しだけ立ち止まる。
「この言葉は、相手にどう届くのだろう」
そう想像してみる。

その小さな心遣いが、人との関係を温かく育んでいくのではないでしょうか。

言葉は、相手に届いた瞬間からその人の中で生き始めるのだと思います。
届けた言葉が、種となって芽を出し花が咲き、やがて実がなる。そんなイメージです。
言葉が、相手の癒しや次へのステップや、生きる原動力になるような…。

だからこそ、時には大切な「正しさ」ではありますが、正しさより思いやりに焦点を当てた言葉を届けられる人で在りたい、そう思います。

私自身も、そんな大人の女性を目指して、これからも言葉を磨き、そして紡いでいきたいと思います。

 

今日も最後までご覧くださってありがとうございました。
エセンティア 設楽明子

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