父の命日に寄せて

おはようございます。

 

先週末は父の命日でした。
父の存命中、私と父はあまり言葉を交わすことはない関係でした。
14歳のときに両親が離婚してから、私が32歳のときに父が亡くなるまで、実際に会ったのは3回もなかったと思います。
正直、父とは縁が薄いと思っていました。今まで。

 

命日が近かったからなのか、先日ふと父のことを思い出しました。
父は67歳で亡くなっています。
私がその年齢になるまであと13年しかないことに気づき、驚きました。

 

少し話は逸れますが、私は26歳で結婚し2人の娘を授かりました。
今年長女が結婚しました。
長女の夫家族と先週末、総勢7名で旅行に出掛けたのですが、気を遣うことなく出会ったばかりとは思えないような自由で
楽しい時間を過ごしました。
上手く言葉で言い表せませんが、ひと言で言うならば
「しっくり感」
お互いに「この感覚・・とても不思議だけれど、こんなに素敵なご縁をいただけて本当に嬉しい」と、そんな話をしました。

 

話を戻しますが、
このご縁を通して大きな気づきがありました。
私は父と心を通い合わせる、といった実感はなかったものの、
父がいてくれたから私が存在し、そして娘たちが存在して、娘たちを通してご縁が広がりこのような幸せを感じる事ができている。
このご縁だけでなく、今私の近くにいる大切な人たちとのご縁も同じです。

 

私の中で長年、父の存在がぽっかりと抜け落ちているような不足感とともに、満たされない思いがあったのですね。
そこを見ないようにしてきた。
何故なら「愛されていない」と思っていたから。
それを感じることが怖かったのだと思う。とても。

 

しかし・・
私が望んでいたカタチの愛情ではなかったけれど、父には愛されていたのだと思います。
愛し方の違い、表現の違い、だったのでしょう。
これこそが「自分と人との違い」なのだ・・とはっとしました。

 

父のことを考えたことで、点と点が繋がり一本の太い線になった感覚です。
不足感や満たされない思い。
そこに気づけたことも大きな前進、そして癒やしとなりました。
縁の薄さどころか、自分の中に流れる父やご先祖様の血の濃さを非常に強く感じ、
同時に何とも表現し難い安心感も感じています。

 

私自身の寿命が何歳なのかは分かりませんが、急に残りの人生の輪郭が見えてきました。
大切に大切に、そして全てに本気で、と思います。
自分にもご縁ある方たちにも。

来週は祖母の命日。
父からも祖母からもメッセージが届いている感じがします。

 

どう生きるか・・。

 

いつも考えていることですが
いま一度考えたい、そう思いました。

 

本日も最後までお付き合いくださってありがとうございます。
このあともどうぞ素敵な時間をお過ごしください。

エセンティア 設楽明子

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