”私らしさ”を見つけたのは、子育てがきっかけだった 〜ありがとう、あの日の私

ただいま、の帰省

先週末、長女夫婦が帰省しました。
今回の目的は軽井沢でウェディングフォトを撮るため。
彼らの自宅と軽井沢の間にある我が家で一泊していくことに。

夜も更け、私はひと足先にベッドへ。
もう少しで日付が変わるという頃、トントン、と控えめにドアをノックする音が。
長女がそ〜っと顔を覗かせて、「起きてる?」と小さな声で聞いてきました。

眠気まなこで「起きているよ」と答えると、長女はニコッと笑ってこう言いました。

「今日はね、私が生まれて10000日なんだよね。だから、お母さんもお母さんになって10000日目!おめでとう!」

そして・・「もう少しで日付が変わっちゃうところだった〜。お母さん起きていて良かった!笑」

不意に訪れた、温かくて愛おしいサプライズ。
胸がじんわりと熱くなり、思わず微笑みが・・

何度でも繰り返したい話

そこから自然と、長女が生まれた日の話になりました。
「いったい何十回目だろう・・」と心のなかで笑いながらも、この話だけは何度でも、何度でも繰り返したくなるんです。
なぜならば、温かく幸せな気持ちが溢れ、娘と一体化するような感覚になるから、なんです。

初めての妊娠。
つわりがひどく辛い日々も多かったけれど、「赤ちゃんに会える」ことがただ嬉しくて、希望に胸を膨らませていました。

出産の日。
胸に抱いた小さな命。
生まれてきてくれてありがとう、という思いが、あふれる涙と一緒に溢れ出して止まりませんでした。

あれほどの喜びは、人生で他にあるのだろうか。
今でも、そう思います。

子育ては、自分育てだった

もちろん、子育ては簡単ではありませんでしたし、思い通りにいかないことの方が多かった。
真面目な性格ゆえに、自分を追い込んでしまったり・・
時には、感情のままに娘たちを叱ってしまい、自己嫌悪に陥ったことも・・。

けれど、子育てが終わった今、振り返って思うのです。
あのとき私は、娘たちを育てるということを通して、自分自身を育ててもらっていたのだと。

迷いながらも、悩みながらも、私は一歩ずつ自分の足で歩けるようになっていきました。
そして何より、自分を赦すこと、自分を認めることを、子育てが教えてくれたのです。

1人ではできなかったこと

子育てをして、痛感したこと。
それは、人は1人では育たないし、育てられないということ。

家族、親戚、友人、学校や習い事の先生、お隣などご近所さん・・
たくさんの人たちに助けられ、支えられ、私は母になっていったのですね。

当時は気づけなかったけれど、私の人生はたくさんの「人という宝物」に囲まれていました。

子どもを授かったこと、
そして子育てを通して「人に恵まれる」という奇跡に気づけたことは、私にとって大切な贈り物です。

20000日を迎えた私

実は私も昨年の夏に生まれて20000日を迎えました。(当日、長女がLINEで教えてくれました。ありがたい、笑)

この20000日の間に、私はいろいろな景色を見ました。
嬉しいこと、悲しいこと、悔しいこと、誇らしいこと。
どれも良いも悪いもなく、すべてが「自分を生きた証」なんですよね。

人生を旅に例えるならば、旅の途中、数え切れないほどの出逢いがありました。

その出逢いが、人生の景色を変えたことも一度や二度ではありません。

人生って想像以上にドラマチックで、想像以上に美しい。
それを教えてくれたのは、子どもを産んだこと、そして子どもたちだったのだと、今ならば素直に思えます。

子育ては、人生の魔法

娘たちを産み育てたことで、私は変わりました。

いつもどこか心許なく、それでいて若さゆえの生意気さを全身から放っていた私でしたが・・
迷いながら、転びながら、それでも立ち上がりながら、少しずつ自分自身を知っていきました。
しかしいつも心の片隅にあるのは「私はだめな人」という呪のような思い込み。

でも・・子育てを終えて気づきました。
「だめな自分」なんてどこにもいなかったんだと。
すべてが必要で、大切なプロセスだった。

うまくできない自分も、失敗する自分も、どこか愛おしい。
だめなんかじゃない、ちゃんと生きているじゃない、そんな風に思える様になりました。

子育ては、決して「完璧な親」を求める旅ではなかったんです。
不完全なままの私を愛し、赦し、育てる旅でした。

最後に・・

長女の10000日目という小さな記念の日から始まった今回の想い。

改めて気づかされました。
子育てが、私にとっての「人生最大の贈り物」だったことを。

子どもを育てたこと。
そしてその中で、自分自身を育てられたこと。
それこそが、私の人生において何よりも価値のあることだったと心から思います。

私の人生を想像以上に豊かで幸せなものにしてくれました。

 

これからも、人生の旅は続きます。
笑ったり泣いたり、沢山の感情を味わいながら、一つでも多くの感動を得ながら、
大切な人たちと一緒に、歩いて行こうと思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
このあともどうぞ素敵な時間をお過ごしください。

エセンティア 設楽明子

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