”人生の後半”って、案外長いらしい
おそらく人生の半分を過ぎているであろう私。
でも最近は「人生100年時代」よりも進んで「人生120年時代」なんて言われることもあるようです。
そうすると、55歳の私はまだ折り返してもいないかも。笑
いずれにしても、50歳前後を過ぎた頃から、人生に対する考え方が大きく変わってきたように感じます。
世間では「歳を取る=老化」と言われるけれど、私は「進化」だと思っています。
年齢を重ねると「できなくなること」が増えて、何かを失っていく・・そんなイメージを持っていませんか?
私はそうでした。
でもね、最近思うんです。本当はその逆なんだな、と。
年齢を重ねたからこそ、手にするものがたくさんあるのです。
自分を俯瞰して眺めてみたとき、できなくなることが増えるというより、むしろ「できるようになること」が、じわじわと増えてきた実感があります。
真実や本質がみえるようになったのも、きっと年齢を重ねたからこそ。
むしろ重ねないと見えてこないものかもしれません。
見えなかった本質がゆっくりと姿を現す
若い頃は、何もかもが新鮮で、夢中で走り続ける時期。
しかし今は、点と点だった出来事が、少しずつ線でつながり始めています。
物事を深く理解できるようになり、そこから多方向へ思考を展開する力も自然と育まれている。
若い頃の吸収力やその速さには敵わないけれど、今の私は、経験というフィルターを通して、物事の本質に近づけるようになってきました。
これは、年齢を重ねたからこその”ギフト”なのかもしれませんね。
点が線になる時、人生は味わい深くなる
私が思うに、若い時期は「点」を作るフェーズ。
出会いも、経験も、挑戦も、すべてが点。
それを誠実に、丁寧に積み重ねる。
そして50代前後から、その点たちがつながり始める。
何かと何かがリンクして、思わぬ展開を見せる。気づいていなかった才能がふと表に出たり、人とのご縁が形になったり。
点が線になるとき、人生は一段と面白くなる。
点の頃ももちろん楽しいけれど、線になると「深さ」と「確かさ」が加わるんですよね。
そして、芯の通った自分がそこに立っているのを感じるのです。
”削ぎ落とす”ことで、本当の私に出逢う
年齢を重ねると見えてくるものがもう一つあります。
それは「自分自身」。
それにより、自分にとって本当に必要な、もの・こと・人。
それがどんどんクリアになってきます。
何が必要で、何は手放してもいいのか。
人もモノも、時間もエネルギーも、取捨選択の精度がぐんと上がる
だから、今の自分にとってもう無くても大丈夫なものを削ぎ落として、シンプルになった自分で、新しい「私」を創っていくことができる。
私も今はまさにその真っ最中なんだと思います。
40代までは点を作る経験。
50代・60代は、それらを土台にして「新しい私」を創るステージ。
そう考えると、年齢を重ねることは、何かを失うことではなく、「残したものを”磨き”魅力が増すこと」なんですよね。
魅力は、年齢とともに”深み”へと変わる
人の魅力は、外見と内面、どちらもバランスが大切。
外見に関して言えば、アンチエイジングのアイテムや健康グッズはどんどん進化していて、驚くほど効果のある化粧品やサプリメントも揃っている時代。興味があったり、必要ならばどんどん取り入れればいいのではないかと思います。
ファッションも、新しいジャンルにチャレンジするのも素敵。
むしろ若い頃より「女っぷり」が上がっている自分に出会えるはず!
表情こそが、最高の美しさを表現する
最近は「シワも味方にする」くらいの心意気でいたいな、と思っています。
だって・・しわがあるからこそ大ぶりの華やかなアクセサリーが映えるし、明るい色やデザイン性のある服も素敵にカッコよく着こなせるから。
それに!笑顔とお肌のツヤがあればシワなんてそもそも気にならない。
人の印象は顔のつくりではなく、「表情」と「雰囲気」。
そして何より「笑顔」。
「自分を楽しんで生きている」という表情と醸し出す雰囲気が、女性を輝かせるのです。
笑っていれば、ツヤもハリも自然と出てくる(って信じています、笑)
笑顔こそ、年齢を超える最大の魅力。
更年期以降は”美しさの再起動”の時期
50代、60代にかけての女性のライフステージ。
閉経前後は、心もカラダも乱れがちでつらい時期かもしれません。
更年期は体内のバランスが変わるからこそ、心もカラダも”再調整”が必要になる。
しかし実は、閉経後、みるみる元気になる方がとても多いんです。
嵐のあとの空が澄んで美しいように、この時期を乗り越えた女性たちは、以前より軽やかでエネルギッシュに。
ホルモンの嵐が収まり、安定してくることで、内側からのエネルギーが湧いてくるんですよね。
昔のように「閉経=女として終わり」なんて失礼な認識はもう時代錯誤。
今は、そこからが”第二の人生の本番”なんです。
最後に…..成熟とは”選ぶチカラ”を手に入れること
今の私たちは、ただ年齢を重ねてきただけではありません。
たくさんの経験と葛藤、喜びや痛みをくぐり抜けてきたからこそ、「どう生きたいか」を自分で選んで決めることができるようになってきました。
結局のところ、年齢を重ねるとは「選ぶチカラ」が備わること。
人生を作っているのは「選択」です。
何を着るか、誰と会うか、どんな仕事をするか、限りある時間をどのように過ごすか。
人として、女性として成熟することで、その一つひとつを、自分の軸で選べるようになる。
50代、60代は、新しい私を創っていくフェーズであるとともに、”本当の、本質の、自分自身に戻る時間”
外側の役割や評価を少しずつ脱ぎ捨てて、本来の自分の輪郭がくっきり見えてくるようなイメージ。
どんな人生を歩むか
どんな自分で在りたいか
人生を”自分らしく”生きることは、時に勇気がいるけれど。
でも。
誰にとっても、たった一度きりの人生なのだから…
自分らしく生きる、ということは、自分にとって本当に大切なもの、こと、人と共にある、ということ。
そこから楽しい展開があるということ。
だから、やっぱり、自分らしく生きる方を選ぼう。私はそう思います。
本日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
このあともどうぞ素敵な時間をお過ごしください。
心からの感謝と愛を込めて・・
エセンティア 設楽明子