日本のお盆とは?

エセンティアの坂井紀子です。

来週はお盆休みの方も多いでしょうか。
若い方にとっては連休というイメージかもしれませんね。
改めて『お盆』のことを調べてみました。

お盆の正式名称は、仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」というそうです。
ご先祖さまを供養する日本の大切な伝統行事で、お盆の期間にご先祖さまの霊があの世から自宅に戻ると言われていますね。
迎え火をたいてお迎えし、そして無事にまた天に帰ってもらうように、送り火をたいてお送りするものということでした。

・迎え火は、ご先祖さまが自宅に帰ってくる時に道に迷わないようにと行われるもので、玄関に提灯を下げて迎え火の代わりにします。

・送り火は、ご先祖さまがあの世に無事戻れるようにと送り出すために、麻幹(おがら)をたき、その火で明るく帰り道を照らして、迷子にならないように送り出します。

・キュウリでつくった動物は精霊馬(しょうりょううま)、ナスでつくった動物は精霊牛(しょうりょううし)と言い、ご先祖さまの霊に乗っていただくために作ります。
ご先祖さまの霊が家に帰ってくるときは、早く帰ってこられるように足の速い馬で。
家から天に戻られるときは、たくさんのお土産を持てるように力のある牛に。

・盆踊りは、お盆にかえってきたご先祖さまの霊を慰める霊鎮め(たましずめ)の行事。
平安時代に始まり、鎌倉時代には全国で「踊り念仏」(念仏がメイン)、室町時代から江戸時代にかけては「念仏踊り」(踊りがメイン)に発展し、お盆の行事になっていったそうです。

それぞれに優しい意味があり、心が温かくなります。
ご先祖様を大切に想い、身近に感じたいという日本人の心から生まれているのでしょうね。

今は実家やお墓が遠方にあり、なかなか叶わないという方もたくさんいらっしゃるでしょう。
実際にお墓にお参りが出来なかったとしても、ご先祖様や亡くなった方を思い出し、手を合わせて祈るだけでも、想いは届くのではないかと私は思っています。
心に思い浮かべることや、その方のお話をされることも、きっと供養になると…。
そう考えると、お盆だけではなく本当はいつも近くで、見守ってくれているのかもしれませんね。

最後に、お盆にぴったりな映画をご紹介させていただきます。
『リメンバー・ミー』というピクサーのアニメ映画です。
メキシコの少年とご先祖様たちが日本でいうお盆を迎えるお話なのですが、私は何度見ても、見るたびにとても感動する作品なのです。
ネタバレになってしまうので詳しくは控えますが、アニメだから…と思わずにぜひご覧ください。

 

 

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