エセンティアの坂井紀子です。
先週末、納涼祭に参加した際に浴衣で参加しました。
参加者の方から、
「浴衣と着物の違いは何ですか?」
と質問されました。
確かに、形も同じようだし、何が違うのだろう?と思われますね。
今日は違いを簡単に説明を…
浴衣と着物の違いは、
・生地や素材
・着て行く場所や時期
・着付け方
・歴史的背景です。
まず素材
浴衣は 綿麻、麻、ポリエステル
着物は主に 正絹、麻、綿、ウール、ポリエステル
素材が違えば着用場面も変わります。
浴衣はカジュアル
着物はフォーマル、セミフォーマル、カジュアル
着用場面が違えば仕立て方も変わります。
浴衣は裏地のない単衣(ひとえ)
着物はシーズンに合わせて10月~4月用は裏地のある袷(あわせ)
6月~9月用は裏地にない単衣(ひとえ)
着付け方も違います。
浴衣はカジュアルなので、長襦袢、帯揚げ、帯締めは不要です。
帯も半幅帯や兵児帯なので帯結びも簡単です。
着物は長襦袢、帯揚げ、帯締めが必要なので工程も多くなります。
帯も名古屋帯や袋帯などで、お太鼓結びが必要になる場合もあり、少し難しくなります。
そもそも誕生の歴史的背景が全く違いました。
浴衣は平安時代、お風呂に入るときに裸を隠すために身に着けるものだったそうです。
その後、湯上りに着たり、寝巻として利用されるようになり、その名残りで温泉旅館の部屋着や寝巻になっているのだとか。
着物は平安時代に十二単の下に着ていた「小袖」が変化したものということ。
これだけ誕生の歴史が違えば、形は似ていても全く格が違うという感じですね。
ただ最近では素材や作り方にこだわった浴衣も多く、半衿を付けたり、帯締めや帯揚げをプラスして着物風に着付けることも増えています。
浴衣は自宅で洗えるものも多く、着物の体感もできるのでお勧めです。
色柄が濃い目のものは、長襦袢を合わせれば単の着物がわりに着ることもできます。
あくまでもカジュアルな場面ではありますが、まずは気軽に楽しんで体験してもらいたいですね。