「“好き”を侮るなかれ」
自分にとっての「好き」なコト、モノ、ヒト。
それは、人生に喜びをもたらし、幸せのベースになるもの。
このブログでも何度か「好き」について綴ってきましたが、最近、改めてその大切さを実感する出来事がありました。
きっかけは、ふとした瞬間に思い出した幼少期の記憶。
どちらかといえば、ちょっと切なかったり、マイナスな感情がよみがえることが多かったのですが…。
その日は、違いました。
「今の私の“好き”は、あの頃から育まれていたんだ!」
そんな発見があったんです。
「洋服を選ぶとき、私の中の“芯”がスッと立つ」
私は、ファッションやお洒落を楽しむことが大好きです。
お気に入りの服を着ると、自然と背筋が伸びて、自分の軸が通る感じがする。
内側からエネルギーが湧いてきて、「あぁ、自分を生きてるな」って思えるんです。
だから、洋服を選ぶ時間もとても大切。
洋服を選ぶ時間は、私にとって「自己確認」のようなもの。
今の私は何を大切にしているか、どう在りたいか、が自然と映し出される。
だからこそ、その選択は、私自身を生きることに繋がっていると感じるのです。
ある日の休日、行きつけのショップへ。
「こんにちは〜!だいぶ暖かくなってきましたね」
笑顔のスタッフさんと挨拶を交わしながら、ラックを眺めて歩く。
手に取ったワンピースを鏡の前であててみて、「これ、講座の時に着たらいい感じ!」とワクワクする。
試着室の中では、服の質感やシルエットに気持ちを重ねて、自分のテンションがどんどん上がっていくのを感じる。
そんな風に、「これを着て、誰に会おう」「どんな時間を過ごそう」と妄想を膨らませながら、まだ買ってもいないのに、すでに小さな幸せに包まれている私がいます。笑
「“たい焼きTシャツ”と、おしゃれな母」
さて、ここで少し昔話を。
私の母は、いわゆる“超こだわりの強い人”です。笑
人と同じものを嫌い、質の良いものを好み、何より「似合うかどうか」を大事にしている人。
私の洋服も、いつもデパートかセレクトショップ。
子どもながらに、キラキラした売り場で、母が選ぶ服を体に当てられながら試着していた光景を今もよく覚えています。
「あっこちゃんって、いつも可愛いお洋服着ていておしゃれだよね」
お友達にそう言われると、ちょっぴり誇らしくもありました。
でも・・子ども心には葛藤も。
キャラクターの服とか、私なりに「着たい服」はあったんですよ。
しかし母のセレクトは、断固としてそれらを却下。笑
そんな私が、祖父母と3人で出かけた時に買ってもらったのが、当時大流行していた「およげ!たいやきくん」のTシャツ。
クリーム色のTシャツの真ん中に、たい焼きくんがドーン!と笑っている、それはそれはインパクトのある一枚。笑
あの時の嬉しさは、今でも色褪せません。何十年経っても覚えてるんですよね。
“自分で選んだ服を着る喜び”って、きっと、あのとき初めて知ったんだと思います。
そして、母が選んでくれた洋服は必ず褒められたので、”似合う服を着る大切さ”も知ったのだと思います。
「好きの原点が、今の仕事に繋がっていた」
そんな幼少期の原風景が、まさか今の仕事に繋がっていたなんて。
改めて気づいた時、胸がじーんと熱くなりました。
エセンティアでは、女性の“美しさ”を「内側」と「外側」の両面からサポートすることを大切にしています。
内側は、知識を得たり、心を整えたりすること。
外側は、パーソナルカラー診断や顔診断を通じて、その人の唯一無二の魅力を引き出すこと。
どちらかだけではなく、その両方が整ってこそ、本当の意味で「自分らしいオリジナルな美しさ」が表現できると、私たちは信じています。
だから、この仕事はまさに、私の「好き」の延長線上にあるもの。
あの頃の「洋服って楽しい!わくわくする!」という気持ちが、今、誰かの背中をそっと押すお手伝いに繋がっているなんて…人生って、ほんと面白いですね。
「“好き”は人生の種。あなたはどんな種を持っていますか?」
どんなに小さな「好き」でも、それは人生の中でちゃんと育ち、ある日ふと、形を変えて花を咲かせてくれる。
だから、「好き」は侮れないし、大切にしてほしい。
「こんなの役に立たないし」と流してしまうには、あまりにももったいない。
好きという感覚は、感情であり、選択でもあります。
そしてその選択が、私達の人生を形づくって行くのだと思います。
そして、好きは感性の起点であり、自己理解の入口でもある。
だからこそ、自分の好きと丁寧に向き合うことは、人生を豊かにする確かな一歩だと思うのです。
今思ったのですが、ファッションは私にとっては、外見でもありますが「本質」を思い出すツールなのかもしれません。
なんだかスッキリしました。笑
〜あなたの好き、ちゃんと大切にしていますか?
本日も最後までお読みくださって、ありがとうございます。
このあともどうぞ素敵な時間をお過ごしください。
心からの感謝と愛を込めて・・
エセンティア 設楽明子