着物を通して祖母を思う

おはようございます。

 

先週末は、高崎芸術劇場で開催された第九演奏会に行ってまいりました。
私にとっては毎年恒例、楽しみな年末の風物詩となっています。
昨年はカメラマンに徹していましたが、今年は着物を着ました。

 

ただ着るにあたり、私のものはちょうどお手入れに出してしまっていまして。
着物には格式があるので、なんでも良いというわけにもいかず・・
今回は長襦袢から帯まで全て、着物好きの母のものを借りました。

その際、長襦袢は祖母が縫ったもの、と母から聞きました。
祖母は和裁士でもあったので(有名な落語家の着物を仕立てていたこともあったとか)
母の着物には祖母が縫ったものがたくさんあります。

 

私の記憶の中の祖母は、着物姿が多く。
また大変きれい好きで、器用で、いつも家の中は整えられ、お料理も美味しく、スッと背中が伸びた人でした。
今はあまり使いませんが「良妻賢母」という言葉のイメージ通り。

今回祖母が縫った長襦袢のその縫い目を見たり触れたとき、急に祖母を近くに感じました。
もう亡くなって30年以上経ちますが・・。

 

母の着物、そして祖母が縫った長襦袢を着たわけですが、何とも言葉に表せない安心感や誇りと共に一日を過ごせました。
第九演奏会でも皆さんに似合うわね、と褒めていただいたのですが、
祖母・母・私、の3代を褒めていただいたような気持ちになり、背筋が伸びるような喜ばしい気持ちが溢れました。
と同時に、日本の伝統文化・民族衣装である着物の素晴らしさを身をもって深く体感しました。

更には、ご先祖様から脈々と受け継がれているものが確実に私の中にもあり「生きている」というより「生かされている」という
表現がしっくり来る、そんな感覚にも。
この世に生を受け、受け継いだものを次へ受け継ぐために「生かされている」のですね。

 

私自身、様々な現象がある日々で、本質をしっかり見ないとつい自分よがりな考えになりがち。
とはいえ自分を責める必要はなく、しかし周りの皆に支えられていることは忘れてはいけないと思っていますが
これがまたなかなか難しい・・
まだまだ修行が足りない若輩者の54歳です(^_^;)

 

実は今日は祖母の命日。
そんな大切な日に、祖母のことを綴ったブログを皆さまに読んでいただけること・・
心より感謝いたします。
ありがとうございます。

 

本日も最後までお付き合いくださってありがとうございます。
このあともどうぞ素敵な時間をお過ごしください。

エセンティア 設楽明子

 

 

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