ウェルビーイングと笑いの力 〜講演会で感じた”生き方のヒント”〜

母と過ごした、心がふっと緩む午後

先週末、ある講演会のチケットをいただき、母と一緒に参加してきました。
実はこのイベント、SNSで見かけて「行ってみたいな〜」と密かに思っていたもの。
まさかのタイミングでチケットが手に入り、「これって引き寄せ?」と、ちょっとテンションが上ってしまいました。笑

イベントのタイトルは「講演会と落語の心笑うアフタヌーンティー 〜高崎市出身の今気になる女性〜」
登壇されたのはお二人の素敵な女性。

お一人は、(株)アルトスター代表取締役 芳子ビューエルさん。
もうお一人は、落語会でご活躍中の林家つる子さん。

構成は三部仕立てで、
第1部:芳子ビューエルさんの講話
第2部:お二人の対談
第3部:林家つる子さんの落語

どのパートも心を掴まれる内容で、気づけば2時間半があっという間。
今回はその気づきや学びを私自身の備忘録も兼ねてシェアしますね。

北欧の”しあわせ”を、日本人に届けたい

芳子ビューエルさんのご著書は何冊か読んでいたので、勝手ながら予習はバッチリ👌笑

彼女は、ヒュッゲやフィーカといった北欧文化を日本に紹介した第一人者。
日本人のウェルビーイングをテーマに、文化や暮らしを通して「豊かさ」や「余裕」を伝えています。
高崎市内で北欧のインテリアショップ「Lycka(リッカ)」も経営されており、実はエセンティアでも取材をさせていただいたことがあるんですよ!

さて、芳子さんの人生もまた、まさに”挑戦の連続”。

海外(カナダ)の大学に進学し、学生結婚。
しばらく働いたあと、日本に期間限定で戻られたときに起業されたそうですが・・・最初から志があったわけではなく、「カナダと日本の架け橋になる会社を作ってみては?」と周囲に勧められて始めたそうです。

しかし、夫が代表(外国人)、芳子さんが専務(女性)という体制だったため、銀行から融資してもらえず。
起業から5年は、本当に大変な時期を過ごされたそうです。

そこから「本当にやりたいこと」という原点に立ち返り、通訳・翻訳・輸入代行などの事業にシフト。
その後、M&Aなどを経験され、今のスタイルになったとのこと。

年齢は、お話の内容から推察すると、おそらく60代後半とお見受けしましたが、とてもそうとは思えない若々しさ。
柔らかくて穏やかで笑顔が素敵で、それでいて芯のあるお姿に、すっかり惹き込まれてしまいました。

日本人に伝えたい、4つのウェルビーイング

講話の中で、芳子ビューエルさんが紹介されていた、「日本人向けウェルビーイングの4つの要素」がとても印象的だったのでまとめてみますね。

1.脳を活性化するために「非日常」を

私たちは安心を求めて、つい「いつも通り」を選びがち。でもそれを続けると脳は退化してしまうそう。
時には、あえてハラハラ・ドキドキすることをやってみる。
たとえば・・・
・いつもと違う道で通勤してみる
・慣れないことに挑戦する
・推し活をする!(恋でも可!)

2.自分をとにかく褒める!

スェーデンの学校では、どんな些細なことでも先生が生徒を褒めるそう。大げさなくらいに。
「褒められることで、実は痛みも苦しみも軽減する」のだそう。
だから、褒めるって大事。でも、大人になると褒められることがなくなってくる。だから大人は自分で自分をたくさん褒めよう。
「私ってお料理作る天才!」「今日の私、最高!」って!

3.人の目を気にしすぎない

日本人は謙虚で優しいことが美徳とされ、人への気配り、思いやり配慮ができる国民性。ともすれば、人の言う事を尊重しすぎて自分のやりたいことができなくなる可能性がある。
それは精神的にも非常に良くないこと。誰かの顔色より、自分の気持ちをちゃんと聞いてあげよう

4.良かったこと探しをしよう

何が起こってもその中から「良かったこと」を見つけてそこに意識を向ける。
怒りや悲しみに焦点を当てると、常にそこに意識が行ってしまうもの。
例えば、青信号が続いたら「ラッキー!私ツイてる!」とか。
社会が、あの人が、会社が、と言っていても何も変わらない。自分から意識を変えていくことが大切。

落語で学ぶ、”笑い飛ばす力”

第2部の対談では、つる子さんの「笑い飛ばす力」が印象的でした。

落語会は男性社会。

やはり女性としては色々あるそうで・・
時にはご年配の師匠たちから「それってセクハラ・・」という言動も。

しかし彼女は、それを「このご年齢で元気だなぁ、すごいなぁ〜って笑い飛ばしちゃいます」と、軽やかにかわす。

この”受け止め方”の自由さ。
落語という芸が、人の悩みに「そんなの気にすんなよ〜」と笑いを添えるように、私たちも「物事のどこにフォーカスするか」で日々の感じ方は変わるのだと改めて感じました。

ちなみに、つる子さんは昨年、女性で初の抜擢真打ちに昇進!
(抜擢真打ちとは、飛び級で昇進のこと。12人の先輩を追い越しての昇進で、女性の抜擢真打ちは協会初!)
しかもなんとラッパーでもあり、その理由が「ラップで興味を持った人が、落語を知るキッカケになれば」とのこと。
新しい扉を開く勇気。
しなやかな挑戦。
その姿に、拍手を送りたい気持ちになりました。

母娘で感じた”しあわせな時間”

帰りの車の中では、77歳の母と講演会のシェア会。笑
好奇心旺盛で、学ぶことや読書が好きな母にとっても、とても刺激的で楽しい時間だったようです。

学びがあって、笑いがあって。
そして何より、母娘で豊かな時間を過ごせたことに、心からの感謝の気持ちが湧いてきました。

芳子ビューエルさんが伝える「しあわせな暮らしと余裕」、林家つる子さんの「笑い飛ばす力」。
どちらも今の私に、そして今を生きるすべての女性たちに、必要な”エッセンス”だったと感じます。

やっぱり、「学び」と「笑い」は、人生を豊かにしてくれる宝物ですね。
これからも、心が動く体験を大切にしていきたいと思います。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
このあともどうぞ素敵な時間をお過ごしくださいね。
心からの感謝と愛を込めて・・

エセンティア 設楽明子

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