食事をいただく時、ご自身の手の動きを意識したことはありますか?
お箸を持つ手
器を持ち上げる手
お茶をいただく時の指先
何気ない動きですが、その一つひとつに、その人らしさが表れます。
日本では昔から、食事はただお腹を満たすためのものではなく、自然の恵みや作ってくださった方への感謝を感じる大切な時間とされてきました。
神様に捧げた供物を共にいただくというような意味もあり、ご神事に近いところも。
そういったところから、器を両手で持つことや、お箸を丁寧に扱うことが所作として今も受け継がれています。
ただ、忙しい毎日では、食事を急いで済ませることもありますね。
毎食でなくても、一日のうちに一食だけ、
「いただきます」
と心を込めて手を合わせる。
お茶碗をそっと持ち、お箸を丁寧に運んでみる。
それだけで、食事の時間が少し特別なものに感じられます。
それは自分自身を大切にする時間でもあります。
一つひとつを味わい、感謝しながらいただく時間が、心を穏やかにしてくれます。
今日は、いつもより少しだけ、手の動きをゆっくりと丁寧にしてみませんか。