江戸時代から人々の眠りを支え続けてこられた『金澤屋』
江戸時代の天保7年(1836年)に高崎の地で「綿打ち商」として創業。
それから180余年、ふとん屋一筋で今日まで商いをされています。
高崎市は中山道沿いにあり江戸から数えて13番目の宿場町で、金澤屋のある本町は城下町の中にあり、当時は旅籠が38件も軒を連ねていたそうです。
その頃から江戸へ向かう旅人や街の人々の眠りを現代まで支え続けていらっしゃいます。
靴を脱いでゆっくりお寛ぎください
店内は靴を脱いで上がるスタイルになっています。
これは枕一つでもゆっくりとお試しいただきたいという想いからだとか。
静かな音楽が流れ、昔ながらの古い部分と現代の新しい部分が融合された店内は、とても明るく広々としています。
1階は生活雑貨や洋服などが並んでいます。
オーガニックコトンや草木染めなどのもので、『ここでないと手に入らないもの』にこだわってセレクトした商品なのだそうです。
靴下や肌着、可愛らしいベビー用品もあります。
また、色鮮やかなタオルも並んでいます。
こちらは国産のものにしては珍しく、カラフルで色彩にこだわりをもった製品で、使うと気分も明るくなりそうですね。
ギフトとしても人気の商品です。
実際にお試しください
2階は寝具やベッドが並び、実際に横になって体験できるスペースになっています。
奥には『眠室(ねむろ)』という、検討中の寝具をよりじっくりと体感いただける特別なお部屋があります。
パジャマに着替えて実際に数時間眠り、それぞれの寝具をお試しいただけるそうです。
※事前予約制
実際に眠らなくても、ベットに横になって寝心地や布団、枕の体験もできます。
私も実際に体験してきました。本当に気持ちがいいんです。
オーストリアから直輸入のベッドは、ウッドスプリングをベースとした金属不使用のものです。
寝返りの打ちやすさが特徴だそうで、横向きになった時に身体の凹凸を自然に受け止めてくれるので、とても楽で腰に負担もかからないのを感じました。
枕もU字型の特徴的な形をしていて、頭だけでなく肩から支えてくれるのだとか。
中身を出し入れして自分に合うように調整ができます。
また、枕をいくつも試して枕難民になっている方は、敷布団を見直すのも近道なのだそうです。
枕はマットレスの延長、一部とも言えるそうですよ。
古いものを大切に残す想い
金澤屋の店舗は昭和初期に建てられたもので、外観はそのまま生かして約20年前に内装のリフォームをしたそうです。
昔からの梁をうまく活かし、現代風にアレンジしています。
驚いたのは2階の窓の障子紙。なんと80年ほど前にお店で使っていた台帳なのだそうです!
和紙に墨で書かれた当時のお客様の名前や購入された物などは、褪せることなく残っています。
また、店内には昭和初期に実際に使用していたレジも残っています。
当時は家が1軒買えるほどの金額がしたのだとか。
今では動きませんが、店内に入ってすぐのところに飾られていますので、ぜひご覧になってみてください。
この建物は今までに2回ほど、店舗前の道路の拡張で曳家(ひきや)を行い、建物を後ろへ移動させているのだそうです。
そのようにしながらずっと大切に守ってきたのですね。
本当に大切なのは起きている時間
体験していただくと「こんなに気持ちがいいとなかなか起きられなくなってしまうのでは」と言う方が多いそうですが、よく寝られるとスッキリ起きられるので、起きた瞬間からパフォーマンスが上がるのだとか。
「起きた時に体が痛いと午前中いっぱいエンジンがかからず、午後からスタートするようになってしまうので、それが毎日続くのはもったいないですよね」と奥さま。
睡眠は大事だということは皆さんもご存知ですね。
睡眠の為に眠るのではなく、起きてる時間をいかに活動的に充実させるかが、眠るという行為の本来の役割で、『起きている時間をどう活かせるか』は『眠っている時間にかかっている』そうです。
質の良い睡眠が取れれば心もカラダもリフレッシュでき、なんと“究極のアンチエイジング”になるそうです!
眠ることでアンチエイジングになるなんて嬉しいですね。
エセンティアから皆さまへ
睡眠は毎日のことです。
その毎日の『眠る』という行為のためには布団やベッドといった寝具が必ず必要になります。
その寝具が自分に合っているのか、睡眠の質を高めてくれているのかを見直す必要があることを今回お話を聞かせていただいて強く感じました。
睡眠の質が上がることは心も体も健康になり、それはエセンティアが大切にしている『美』にも繋がります。
睡眠は『究極のアンチエイジング』
まさにその通りですね。
そして健康と睡眠は切っても切り離せないもの。健康でないと出かける気持ちにもなりませんね。
活動的に過ごすためにも、一度睡眠の質を見直してみませんか。
オーナーさんご紹介
今回お話をお聞かせいただいたのは、社長の奥さまの憂子さんです。
お嫁に来てからずっとお店をお手伝いされているそうで、今では商品のこと、お店のことなど、熱い思いが溢れ、たくさんお話しいただきました。
「私達はお客様に寝具を買っていただくのも仕事ですが、『睡眠の大切さ』『なぜ大切なのか』を啓蒙していくのが仕事と思っています。
よく眠れていないと、子供もぐずるし、大人も機嫌が悪くなりますよね。そうすると、喧嘩をしたり戦争だって起こるんです。
大きく言うと、世界平和のために仕事をしていると思っています」このようにお話しされていました。
社長であるご主人と憂子さん。
お二人の寄り添う姿がとても素敵でいらっしゃいます。
店舗情報
寝具専門店 金澤屋
住所 | 〒370-0813 群馬県高崎市本町65 |
---|---|
Phone | 027-322-3571 |
営業時間 | 11:00~19:00(月曜日〜土曜日) 10:00~18:00(日曜日・祝祭日) |
定休日 | 毎週水曜日 |
ホームページ | https://www.kanazawaya.ne.jp/ |
(市川 陽子)