エセンティアの坂井紀子です。
9月に入り、朝晩の気温の変化からもだんだん秋を感じてきましたね。
皆さまの「秋といえば…」は、何でしょうか?
私は…一番は美味しいもの(笑)。
栗のスイーツや秋刀魚、秋鮭、きのこ…キリがないくらいあります♪
それから紅葉。
中でも赤く色づく葉が好きです。
高い空。
湿度がなくなり澄んだ空気に青々した高い空は、つい見上げる回数が増えてしまいます。
空でいったらお月見もありますね。
秋は空気が澄みわたり最も月が美しく見えるため、お月見の季節になったそうです。
旧暦の8月15日の月のこと十五夜または中秋の名月と呼びます。日は毎年変わるそうで、今年は9月17日になります。
十五夜とは、1年で最も美しいとされている「中秋の名月」を鑑賞しながら、収穫などに感謝をする行事。
古来から月を愛でていた日本ですが、十五夜のお月見が広まったのは「平安時代」。
中国から日本へ伝わり、貴族の間に広がったそうです。
当時の貴族たちは、月を眺めながらお酒を飲んだり、船の上で詩歌や管弦を楽しんだという、なんとも優雅な世界ですね。
江戸時代になると庶民にまで広がり、秋の収穫物を供えて実りに感謝をするという行事へと変化していきました。
十五夜は芋類の収穫祝いを兼ねているので、別名「芋名月」といい、里芋やさつま芋を供えるそうです。
お月見といえばススキ。
ススキは月の神様の依り代と考えられ、本来は実りを象徴する稲穂をお供えしたいのですが、稲刈り前なので、稲穂に似たススキを用いるようになったとか。
また、ススキの鋭い切り口が魔除けになると言われ、お月見の後、軒先にススキを吊るす風習もあるそうです。
それから月見だんごも欠かせませんね。
丸い形の月見だんごは満月に見立てたもの。月見だんごはお月見をした後、月に感謝をしながら食べてしまってよいそうです。
私が子供の頃は、一晩お供えして翌日固くなったお団子を、温めて柔らかくしてから、みたらしのタレを絡めていただいた記憶があります。
日本の季節の行事を、出来るだけ子供に体験させてあげたいという想いがあったと、母が話してくれました。
地域によっては近所の子供たちが「お月見ください!」「お月見泥棒です!」とご近所に声をかけて周り、おだんごやお菓子をもらう風習が残っているそうです。福島、茨城、群馬、愛知、三重、和歌山、宮崎などでと…群馬にも⁈初耳でした。
それってハロウィンによく似ていませんか⁈「お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞ」と。
遠く離れている国で同じような風習があるというのは不思議ですね。
と同時に、地域で子供を育むという想いは世界共通なものなのだと思うと心が温かくなりますね。